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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻4号

1993年03月発行

増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋

疾患別薬剤投与プロトコール 感染症

尿道炎

著者: 小野寺昭一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学青戸病院泌尿器科

ページ範囲:P.122 - P.124

文献概要

尿道炎の現況
 尿道炎のほとんどはSTD(SexuallyTransmitted Diseases)性のものであり,大きく,淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎とに分けることができる。非淋菌性尿道炎の原因微生物としては,Chlamydia trachomatis(クラミジア)が最も重要であり,非淋菌性尿道炎の30〜50%はこのクラミジアによるものとされている。また,淋菌性尿道炎の20〜30%はクラミジアを合併しているため,現在ではSTD性尿道炎を,淋菌性,淋菌性クラミジア性,クラミジア性,非淋菌性非クラミジア性の4つに分けるようになってきている。
 淋菌性尿道炎の患者数は,1984年頃をピークとした増加がみられたが以後横這い状態となり,近年は減少傾向が続いている。一方,非淋菌性尿道炎は1979年以後増加しており,1986年頃からは淋菌性尿道炎の約2倍の患者数がみられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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