文献詳細
増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール 感染症
文献概要
抗ウイルス剤治療の現況
これまで性器ヘルペスの治療は,ほとんどが対症療法であったが,わが国では1985年からビダラビン(アラセナA)の点滴静注剤が,その翌年からアシクロビル(ゾビラックス)の点滴静注剤が,悪性腫瘍,膠原病などの免疫不全を伴う患者の単純ヘルペスに使用できるようになった。また,1988年以降はアシクロビルの200mg錠が単純ヘルペスウイルス感染症に使用されている。さらに昨年から抗ウイルス外用剤である3%ビダラビン軟膏も使用できるようになり,5%アシクロビル軟膏は既に臨床治験が終了して,間もなく使用できるようになることが期待されている。
このように,性器ヘルペスに対しては,点滴静注剤,経口剤および外用剤の抗ウイルス剤が使用できるようになったので,症例により剤型を選んで治療を行う必要がある。抗ウイルス剤を使用することにより,急性期の性器ヘルペスの治療は,ほぼ満足のできるものとなったが,再発型の性器ヘルペスでは,再発を予防することができないという問題点が残されている。
これまで性器ヘルペスの治療は,ほとんどが対症療法であったが,わが国では1985年からビダラビン(アラセナA)の点滴静注剤が,その翌年からアシクロビル(ゾビラックス)の点滴静注剤が,悪性腫瘍,膠原病などの免疫不全を伴う患者の単純ヘルペスに使用できるようになった。また,1988年以降はアシクロビルの200mg錠が単純ヘルペスウイルス感染症に使用されている。さらに昨年から抗ウイルス外用剤である3%ビダラビン軟膏も使用できるようになり,5%アシクロビル軟膏は既に臨床治験が終了して,間もなく使用できるようになることが期待されている。
このように,性器ヘルペスに対しては,点滴静注剤,経口剤および外用剤の抗ウイルス剤が使用できるようになったので,症例により剤型を選んで治療を行う必要がある。抗ウイルス剤を使用することにより,急性期の性器ヘルペスの治療は,ほぼ満足のできるものとなったが,再発型の性器ヘルペスでは,再発を予防することができないという問題点が残されている。
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