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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻4号

1993年03月発行

増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋

疾患別薬剤投与プロトコール 前立腺肥大症

前立腺肥大症薬(抗男性ホルモン薬を除く)

著者: 堀内和孝1 西村泰司1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.170 - P.171

文献概要

薬物療法の現況
 前立腺肥大症に対する治療法としては手術療法と,薬物療法を含めた保存的療法がある。手術療法も著しい進歩がみられるが,前立腺肥大症は良性疾患なので,必ずしも初期より手術療法を行う必要はなく,保存的療法を優先することが望ましいと思われる。その間に,前立腺肥大症以外の排尿障害の原因や前立腺癌合併の有無について十分な検討ができる。また,前立腺肥大症は高齢者に多い疾患なので,高血圧,心疾患,糖尿病,脳血管障害など様々な合併症を有している場合があり,手術侵襲に耐えられない症例も少なくない。したがって,保存的薬物療法のもつ意義は重要である。現在までに漢方,植物製剤,アミノ酸製剤,臓器製剤,アンチアンドロジェン剤,α1ブロッカーなどが試みられ,かなりの臨床効果を得ている。漢方およびアンチアンドロジェン剤については他項で述べられているので,ここではそれ以外の薬物療法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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