icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻4号

1993年03月発行

増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋

疾患別薬剤投与プロトコール 内分泌疾患

先天性副腎過形成症

著者: 田苗綾子1

所属機関: 1国立小児病院内分泌代謝科

ページ範囲:P.183 - P.185

文献概要

疾患の概略
 先天性副腎皮質過形成症(CAH)は副腎のホルモン合成過程における酵素が各段階において遺伝的に欠乏しているために生ずる疾患である。酵素欠乏部位,程度などにより病型が異なるものである。すなわち,21-hydrox-ylase欠損症(21-OHD)が約90%を占め,政府のもとに1990年より,新生児マススクリーニングの一環に組み込まれ発見が容易になっている。その発症頻度は1/19,806で,中国・四国地方は約2倍の高率を示している。っいで,cholesterol desmolase欠損症(比較的日本に多いと外国学者はいう),17α-hydroxylase欠損症,3β-hydroxysteroiddehydrogenase(HSD)欠損症,11β-hydrox-ylase欠損症などの病型がある。その他の病型は極めて稀である。
 21-OHDにおいては症状の程度の差で,塩喪失型と単純男性化型にわけられる。このように病型により治療が異なるのを特徴とするが,副腎ホルモン剤の投与が共通した治療法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら