icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻5号

1993年04月発行

症例

急性副睾丸炎の波及による後腹膜膿瘍

著者: 石塚修1 平林直樹1 柏原剛1 庭川要1 酒井善之1

所属機関: 1厚生連佐久総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.333 - P.335

文献概要

 73歳,男性。発熱および右陰嚢,右鼠径部,右背部の痛みと腫脹で来院。超音波検査CT検査にて,右陰嚢から鼠径部,後腹膜に及ぶ著明な膿瘍の形成を認めた。右除睾術および後腹膜膿瘍排膿術を施行した。膿培養でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出された。その後,2回の排膿術を必要としたが,軽快退院した。副睾丸炎が後腹膜まで波及して膿瘍を形成することはまれで,MRSAが起因菌であったことが症状を重篤にした原因と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら