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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻5号

1993年04月発行

文献概要

日本泌尿器科臨床史・25

泌尿生殖系臓器名の歴史的変遷(3)

著者: 友吉唯夫1

所属機関: 1滋賀医科大学

ページ範囲:P.348 - P.349

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精巣被膜
 まず『解體新書』(1774)から精巣被膜についての記述を見ると,「膜」という字は出てこないが,次の三つの構造が精巣を包むものとされている。
 ①薄肉様:挙筋ト名ヅケ,コレ睾丸ヲシテヒラシメ ル
 ②莢様:能ク睾丸ヲ裹ム
 ③白色:其ノ属スル所ノ者ヲ裹ム
 「莢」は豆類の実を包む外皮(さや)のことであるから,きわめて適切な字であった。後年,鞘膜に変更されるまで莢膜の名で用いられたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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