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綜説
膀胱癌の発生と細胞膜表面糖鎖の異常
著者: 竹中生昌1
所属機関: 1香川医科大学
ページ範囲:P.367 - P.374
文献購入ページに移動最近は分析技術の進歩により細胞表面糖鎖の検出が可能となり,分子レベルでの細胞の生理的情報が得られるようになった4)。膀胱癌においても血液型関連抗原を用いて,癌組織における糖鎖異常の研究がここ10数年来報告されている。
今回 N-butyl-N-(4-hydroxy-butyl)nitorosamine(以下BBN)による実験的膀胱癌の誘発過程における早期の細胞表面糖鎖の経時的変化を,光顕ならびに電顕レベルで免疫組織化学的に検討したので,その成績を報告するとともに,膀胱癌関連抗原について最近の文献を紹介する。
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