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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻7号

1993年06月発行

手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・6

大腸癌の手術術式(結腸癌)

著者: 高橋孝1

所属機関: 1東京都立駒込病院

ページ範囲:P.464 - P.472

文献概要

 大腸は結腸と直腸とに分けられる。
 結腸は広い腹腔内に自由に存在し,直腸は狭い骨盤内につめ込まれた状態にある。結腸の血管支配は単一であるが直腸のそれは複数である。それにともない結腸のリンパ流は中枢に向かって集約するが,直腸のそれは分散する。このように解剖学的にみれば,相い反する特徴をもつために,結腸の手術と直腸の手術は別個に論じられている。
 しかし,癌を根治的に治療するためには,当然ながら共通点をもっていなければならない。それは所属リンパ節を中枢まで郭清すること癌巣の周囲に十分な安全域を保つために定められた至適な剥離層を守ることである。まず,この二つの原則が結腸癌の手術ではどのように守られているかをみてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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