文献詳細
手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・6
文献概要
大腸は結腸と直腸とに分けられる。
結腸は広い腹腔内に自由に存在し,直腸は狭い骨盤内につめ込まれた状態にある。結腸の血管支配は単一であるが直腸のそれは複数である。それにともない結腸のリンパ流は中枢に向かって集約するが,直腸のそれは分散する。このように解剖学的にみれば,相い反する特徴をもつために,結腸の手術と直腸の手術は別個に論じられている。
しかし,癌を根治的に治療するためには,当然ながら共通点をもっていなければならない。それは所属リンパ節を中枢まで郭清すること癌巣の周囲に十分な安全域を保つために定められた至適な剥離層を守ることである。まず,この二つの原則が結腸癌の手術ではどのように守られているかをみてみよう。
結腸は広い腹腔内に自由に存在し,直腸は狭い骨盤内につめ込まれた状態にある。結腸の血管支配は単一であるが直腸のそれは複数である。それにともない結腸のリンパ流は中枢に向かって集約するが,直腸のそれは分散する。このように解剖学的にみれば,相い反する特徴をもつために,結腸の手術と直腸の手術は別個に論じられている。
しかし,癌を根治的に治療するためには,当然ながら共通点をもっていなければならない。それは所属リンパ節を中枢まで郭清すること癌巣の周囲に十分な安全域を保つために定められた至適な剥離層を守ることである。まず,この二つの原則が結腸癌の手術ではどのように守られているかをみてみよう。
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