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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻7号

1993年06月発行

症例

著明な尿路拡張をきたした腎性尿崩症

著者: 成田知1 土田誠1 東野一郎1 工藤達也1 古川利有1 鈴木唯司1

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学

ページ範囲:P.487 - P.490

文献概要

 患者は著明な腹部腫瘤を主訴に来院した。排泄性腎盂造影,CTスキャンおよび逆行性腎盂造影において両側の著明な水腎水尿管,膀胱の拡張をみた。尿路に閉塞は認めなかった。入院時1日尿量は約5,000mlで,水制限試験,バゾプレッシン試験に反応しなかったため,腎性尿崩症と診断した。まず,残尿を減少させるために膀胱内にカテーテルを留置した。1週後のCTスキャンでは,水腎症の改善がみられた。現在は,間欠自己導尿を行っているが,今後サイアザイド療法による治療効果があるか興味深い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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