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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻9号

1993年08月発行

文献概要

特集 インポテンス—最近の治療法

2.経口剤によるインポテンスの治療

著者: 川西泰夫

所属機関: 1高松赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.629 - P.633

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はじめに
 男子性機能のひとつである「勃起」の発現は陰茎の正常な血管系機能,神経機能,内分泌機能などにより支えられている。すなわち,インポテンスはこれらの系の機能障害により発現する疾患群である。勃起不全を主訴に患者が受診するとわれわれ泌尿器科医は病歴の聴取,理学的検査ののち患者の勃起機能を評価し,その病因が何であるかを検査する。検査の結果,その症例のインポテンスが機能的インポテンスであれば精神科受診を勧めるが,動脈性インポテンスであれば陰茎血行再建手術を,静脈性インポテンスであれば静脈手術を,また神経性インポテンスであればプロステーシス手術を患者にアドバイスする。しかし,実際には多くの患者は検査の結果にもかかわらずこれらの手術による治療に対しては消極的で薬物療法を希望することが多い。
 ここに第二次選択としての薬物療法について検討する必要性がでてくる。使用する薬剤は個々の症例の病因に応じて選択されるべきであるが,現時点ではインポテンス患者に効果が期待できる薬剤は非常に少ない。機能的インポテンスと器質的インポテンスに分けて①有効性の検討がなされている薬剤と②有効性の検討は不十分であるがインポテンスの臨床において頻用されている薬剤について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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