icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻9号

1993年08月発行

手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・8

血管損傷

著者: 木村壮介1

所属機関: 1埼玉医科大学第一外科

ページ範囲:P.673 - P.677

文献概要

 泌尿器科で対象となる臓器の多くは後腹膜内に存在し,腹部大動脈,下大静脈など主要な血管と位置的に密接な関係にある。したがって,常に術中の血管損傷を念頭に置き,これを回避しつつ操作を進めることは当然であるが,術野が骨盤腔または消化器の背側で深く,視野が悪いため,損傷血管,出血の修復に困難を来たすことが多い。実際には,血管の確保(テーピング),止血が困難である場合の術野の拡大,補助手段などを必要とし,その場の状況判断が一番のポイントであると言える。本項では,術前チェックすべき点,知っておくべき解剖生理学的特長,出血に対する処置について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら