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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻9号

1993年08月発行

症例

成人期に発生した脊髄奇形による排尿困難

著者: 辻本幸夫1 善本哲郎1 辻井潔2 近藤明悳3 渡部洋一3 北村憲也4

所属機関: 1市立川西病院泌尿器科 2市立川西病院整形外科 3北野病院脳外科 4北村泌尿器科医院

ページ範囲:P.689 - P.692

文献概要

 47歳,男性。主訴は排尿困難。亀頭部尿道下裂ならびに腰仙部に皮膚洞を認めた。尿流動態検査では低活動膀胱,排尿筋括約筋協調不全を示した。腰仙椎CT,脊髄MRIではSlに潜在性二分脊椎,また脊髄端はL3まで認め,その下端に脂肪腫を認めた。L5/Slの高さに皮膚陥凹とそこから硬膜までに達する皮膚洞を認めた。L3,4,5の椎弓切除術と脊髄神経拘束解除術を施行の後,下肢の運動障害,排尿障害は改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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