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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻9号

1993年08月発行

小さな工夫

小児期包茎手術,とくに斜め"ひ"の字型切開と剥離法

著者: 千葉庸夫1 岩見大二1

所属機関: 1国立仙台病院小児外科

ページ範囲:P.702 - P.702

文献概要

 包茎の手術は種々の年齢で行われており,手術術式もさまざまな方法が行われているが,小児期における手術は出来るだけ手術後も包皮が亀頭を覆うように工夫すべきであり,背面切開法や環状切開法は必ずしも良法とは言えない。Z字状形成術も施行されているが包皮が極端に長い例では満足な結果が得られない。そこで包皮の切開を背面ほど長くし,また包皮小体部は切開しない"ひ"の字型とし,一部の外板を剥がしてから包皮の一部を切除する方法による包茎手術を工夫した(図)。
 切開はaのように斜めに背面で長く(亀頭先端よりやや短い位置),包皮小体側で短く外板のみにいれるが包皮小体は避ける形となる。外板のみを狭窄の最も強い場所まで出血させないように注意しながらゆっくりと剥がす(b)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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