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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻1号

1994年01月発行

文献概要

小さな工夫

前立腺肥大症の問診表

著者: 李漢栄1 門脇和臣1

所属機関: 1北里研究所病院泌尿器科

ページ範囲:P.79 - P.79

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 前立腺肥大症(BPH)治療の主な目的はその自覚症状を改善することにある1)。したがって尿路症状を定量的に把握することは治療効果の判定のみならず,異なる治療法を比較する時やBPHの自然史を理解するうえでも重要である。これまで,尿路症状を定量すべくいくつかの試みが報告されている。しかし,いずれもその信頼性や特異性については科学的な評価が加えられていなかった。近年,American Urological Associationにより簡便な自問形式の質問表:AUA Symptom Index1,2)が考案された。本質問表は7つの尿路症状(emptying, frequency,intermittence, urgency,weak stream, hesitancy,nocturia)の程度をスコア化するもので,BPHの尿路症状の評価に関して非常に優れた信頼性,特異性,そして再現性が示されている2)
 筆者らはAUA Symptom Index(邦訳)を問診の一助に6か月間使用してきた。BPHの重症度や治療効果を判定する上で満足すべき結果を得ているので,われわれの邦訳を紹介することにした。なお,邦訳に際しては若干の工夫を加えた。すなわち,「urinate」の訳には,「排尿」の他に「トイレ,おしっこ」を充て,また頻度に関する質問(how often)は「5回のトイレのうち何回位」と表現した(表)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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