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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻10号

1994年09月発行

綜説

薬剤性腎障害

著者: 玄番宗一1

所属機関: 1大阪薬科大学第2薬理学教室

ページ範囲:P.721 - P.730

文献概要

 腎臓がもつ構造や機能の特性により,腎内において,薬物濃度が毒性レベルに達しやすい。臨床において,薬物性腎障害を早期に発見できる鋭敏な指標が望まれる。その腎障害を軽減するために,メカニズムの研究が必要であり,腎切片や培養腎上皮細胞などを用いたインビトロ実験法が繁用される。シスプラチン,シクロスポリンやアミノグリコシド系抗生物質などによる腎障害には,フリーラジカセや細胞内カルシウム濃度などの因子が関与すると考えられている。今後,薬物性腎障害への細胞内情報伝達系の関与についての研究を進めることにより,腎障害解明に新たな進展をもたらすことが期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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