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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻10号

1994年09月発行

手術手技 基本的な手術・5

サンゴ状結石の腎切石術

著者: 田口裕功1

所属機関: 1国立相模原病院泌尿器科

ページ範囲:P.731 - P.737

文献概要

 腎結石の治療は,体外衝撃波砕石術(以下ESWL)や,経皮的腎尿管結石摘出術(以下PNL),それらの併用による治療の確立により容易に解決できるようになった。これはX線エコー,CTなどの画像診断が人間ドックや一般診療に導入され,小結石のうちに発見されることによる。かつて,結石の大小に関係なく腎切石術がこの治療の主流であり,世界中の泌尿器科医は術式開発のため火花を散らしたのである。筆者が沖縄を含めて日本で経験した結石でも,重量が50〜100gに達し,硬く,肉の厚いものも少なくなかった。これらの症例は現在でもESWLやPNLの適応なのか疑問に思うこともある。
 ここでは筆者が開発した腎実質一層縫合法(one-layer interrupted parenchymal suture)1)による腎切石術(nephrolithotomy)を主体に記述して,それにBoyceのanatrophic nephrolithotomy2)とを比較することにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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