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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻10号

1994年09月発行

原著

腎細胞癌の被膜外浸潤のMRI診断

著者: 吉越富久夫1 牧野秀樹1 簗田周一1 大石幸彦1 山田英夫2 間島寧興2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科 2東京都老人医療センター核放部

ページ範囲:P.751 - P.755

文献概要

 腎癌28例のMR画像の腎周囲に発生した化学シフトアーチファクト像の途絶,乱れと腫瘍の被膜外浸潤の関係について検討した。病理診断にてpT2以下の症例では11例中9例.pT3以上の17例中的4例で化学シフトアーチファクト像による被膜外浸潤が評価可能であった。評価可能な23例中22例で被膜外浸潤の有無の診断が正診可能であった。判定不可能の5例の原因は,化学シフトアーチファクト像の不鮮明や腫瘍の進展方向に他臓器が重なるために化学シフトアーチファクト像が消失したためであった。
 MR画像における化学シフトアーチファクト像は,腎癌の局所浸潤の有無をよく反映し,進展度診断の補助診断法として臨床的に有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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