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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻10号

1994年09月発行

文献概要

症例

遺残ガーゼの膀胱内への迷入

著者: 田邉信明1 相川雅美1 樋口克也1 久保寺智1 小松秀樹1 上野精1

所属機関: 1山梨医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.782 - P.784

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 68歳,女性。主訴は肉眼的血尿。膀胱鏡検査で膀胱内に遊離ガーゼ塊がみられた。ガーゼは経尿道的に摘出した。この患者は17か月前に右鼠径ヘルニア根治術を受けており,その12か月後のCTで膀胱外の骨盤内腫瘤を指摘された。今回のCTでは膀胱外の腫瘤は消失し,代わりに膀胱内に腫瘤がみられた。膀胱手術の既往のないことより,この腫瘤は鼠径ヘルニア根治術時の遺残ガーゼであり,膀胱外から膀胱内に迷入したものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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