文献詳細
手術手技 基本的な手術・6
文献概要
膀胱尿管逆流防止術は,Hutch(1952)が逆流防止術の成功を報告して泌尿器科医の注目をあびるようになり,以後術式も改良され,成績も向上している。術式については術者,施設の好みにより選択されているのが現状であるが,いずれにしろ95%以上の好成績が報告されている。
逆流防止術として一般に用いられている方法は粘膜下トンネル法で,中でもPolitano-Leadbetter法が最も繁用されていると思われる。筆者も原発性VURに対し基本的にはPolitano-Leadbetter法で行い,Cohen法についての経験は少ない。Politano-Leadbetter法では膀胱内操作のみで行うかcombine法を行うかの選択は術中に決定しているが,三角部の状態によってはGlenn Anderson法に変更することもある。新hiatusより尿管を膀胱内に引き込み粘膜下トンネルを通したのち,尿管よりカテーテル挿入がスムーズでない時は尿管がより正常走行をとるように,また旧hiatus部から尿管を剥離する際,腹膜を確認することが困難で尿管が腹膜を貫通する恐れがある時,脆弱な尿管を切除後の尿管の長さが膀胱内操作で得られない時などには膀胱外の操作も加えている。
逆流防止術として一般に用いられている方法は粘膜下トンネル法で,中でもPolitano-Leadbetter法が最も繁用されていると思われる。筆者も原発性VURに対し基本的にはPolitano-Leadbetter法で行い,Cohen法についての経験は少ない。Politano-Leadbetter法では膀胱内操作のみで行うかcombine法を行うかの選択は術中に決定しているが,三角部の状態によってはGlenn Anderson法に変更することもある。新hiatusより尿管を膀胱内に引き込み粘膜下トンネルを通したのち,尿管よりカテーテル挿入がスムーズでない時は尿管がより正常走行をとるように,また旧hiatus部から尿管を剥離する際,腹膜を確認することが困難で尿管が腹膜を貫通する恐れがある時,脆弱な尿管を切除後の尿管の長さが膀胱内操作で得られない時などには膀胱外の操作も加えている。
掲載誌情報