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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻12号

1994年11月発行

綜説

性器ヘルペス

著者: 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.903 - P.910

文献概要

 単純ヘルペスウイルスの初感染の大部分は不顕性感染であるが,成人の初感染では症状が激しく急性型性器ヘルペスと呼ばれる。このウイルスは潜伏感染して再発を繰り返すのが特徴であるが,再発型の症状は軽度であるものの再発の頻度が高いので,患者の精神的負担は大きい。血清診断は初感染の場合にのみ有用で,再発型では診断の助けにならない。確定診断にはウイルスの分離培養も行われるが,単純ヘルペスウイルスに特異的なモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体直接法が行われる。治療にはアシクロビル,ビダラビンなどの抗ウイルス剤が用いられる。症例により点滴静注剤,経口剤,外用剤を使い分ける必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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