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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻12号

1994年11月発行

原著

前立腺癌に対するLH-RHアナログの病理組織学的効果

著者: 貝森光大1 高谷彦一郎1 菅三知雄1 津久井厚2 佐藤文英2 三浦浩康2 呉聖哲2 黒滝日出一3 八木橋法登3

所属機関: 1青森県立中央病院臨床検査部 2青森県立中央病院泌尿器科 3弘前大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.933 - P.937

文献概要

 前立腺癌内分泌療法の一つであるLH-RHアナログ投与後の組織学的治療効果を知る目的で,前立腺癌患者の針生検標本につき前立腺癌取扱い規約に従い,かつ組織学的分化度別に検討を加えた。対象は1992年2月から1994年2月の間に当院泌尿器科でLH-RHアナログを投与された59〜85歳の11例である。LH-RHアナログ投与1か月後には全例内科的除睾状態にコントロールされ,その効果は良好であった。しかし組織学的治療効果をみると,高分化および中分化腺癌では良好な成績が得られたが,低分化腺癌では十分な成績は得られなかった。したがってLH-RHアナログの投与効果は,前立腺癌の組織学的分化度に相関すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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