icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻12号

1994年11月発行

症例

血球貪食症候群を発症した気腫性腎盂腎炎

著者: 久保昌志1 中山裕之助1 土井直人1 柴崎裕1 原徹1 末永孝生2

所属機関: 1亀田総合病院腎センター 2亀田総合病院血液内科

ページ範囲:P.952 - P.954

文献概要

 症例は60歳,男性。食思不振,発熱を主訴に当院を受診した。入院後の検査にて,両側気腫性腎盂腎炎と判明し,治療を行った。経過中,汎血球減少の状態となり,骨髄穿刺にて,成熟した組織球の増加とそれらによる血球貪食を認め,血球貪食症候群と診断した。気腫性腎盂腎炎の治療中に血球貪食症候群を発症した症例は,本邦においては,その報告例は認められなかった。今後,適切な診断法,治療法の確立が重要な課題であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら