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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻12号

1994年11月発行

症例

肉眼的血尿で発見された盲腸周囲膿瘍

著者: 相馬隆人1 山本新吾1 畑山忠1 森啓高1 村田匡好2 横田峻3 沢田真治4

所属機関: 1大阪府済生会野江病院泌尿器科 2大阪府済生会野江病院産婦人科 3大阪府済生会野江病院外科 4田附興風会北野病院臨床病理部

ページ範囲:P.973 - P.975

文献概要

 患者は,24歳女性。肉眼的血尿を主訴として当科受診。膿尿も認めたため抗生剤を投与したが軽快せず,膀胱鏡にて後壁に浮腫を認めた。MRI, CTで子宮と膀胱に挾まれた腫瘤が存在したため手術を施行した。手術所見より盲腸周囲膿瘍によるものと考えられた。腹痛を伴わず,肉眼的血尿,膿尿が虫垂炎を背景として出現するときがあり,原因不明の難治性尿路感染症が起因として念頭におく必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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