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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻12号

1994年11月発行

第89回米国泌尿器科学会(AUA)から

腹腔鏡手術

著者: 池本庸1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学

ページ範囲:P.980 - P.982

文献概要

■腹腔鏡下second stage Fowler-Stephens精 巣固定術
 LAPAROSCOPIC SECOND STAGE FOWLER-STEPHENS ORCHIDOPEXY.
Anthony A.Caldamone, et al
 高位腹腔内停留精巣の主たる治療法はFowler-Stephens精巣固定術となった。この手術は精管の血管から精巣へ傍系の血管新生が完成するための時間的余裕のためのsecond stageの管理を要する。われわれは完全に腹腔鏡によるアプローチで行う高位の腹腔内停留精巣の管理法を開発した。一次手術はin situで腹腔鏡による精巣血管のクリッピングで行われる。少なくとも3か月後精巣を陰嚢内の肉様膜下に固定する腹腔鏡によるsecond stageの精巣固定術を行う。腹腔鏡的にFowler-Stephens一次手術を行った14例の内,3例は二次手術として従来の開腹手術で行い,一方5例は腹腔鏡による二次手術を行った。今日まで(経過観察6〜12か月)精巣萎縮を来した例は1例もない。術後の精巣測定を術中の値と比較した。second stage腹腔鏡下精巣固定術について精巣の大きさや血管茎の長さに応じた手術のバリエーションも含めて論ずる予定である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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