文献詳細
特集 尿路結石症の再発予防法
文献概要
はじめに
尿路結石成分のなかで尿酸が占める頻度は,欧米で7.8〜30%,本邦の集計では5.2%と報告され1),カルシウム塩と比較すれば少ないが,感染結石成分であるリン酸マグネシウムアンモニウムと並び次に頻度の高い結石成分といえる。また,近年における食生活の変化と関連して,尿路結石症全体の罹患率の上昇と,尿酸結石の主要な基礎疾患である痛風患者の増加に伴い,尿酸結石もまた増加していくものと思われる。
尿酸結石の再発予防を解説するにあたって,まず尿酸の代謝と物理化学的性質についての理解に基づき,臨床に即した尿酸結石の成因ならびに痛風との関連について述べることとする。
尿路結石成分のなかで尿酸が占める頻度は,欧米で7.8〜30%,本邦の集計では5.2%と報告され1),カルシウム塩と比較すれば少ないが,感染結石成分であるリン酸マグネシウムアンモニウムと並び次に頻度の高い結石成分といえる。また,近年における食生活の変化と関連して,尿路結石症全体の罹患率の上昇と,尿酸結石の主要な基礎疾患である痛風患者の増加に伴い,尿酸結石もまた増加していくものと思われる。
尿酸結石の再発予防を解説するにあたって,まず尿酸の代謝と物理化学的性質についての理解に基づき,臨床に即した尿酸結石の成因ならびに痛風との関連について述べることとする。
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