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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻13号

1994年12月発行

特集 尿路結石症の再発予防法

尿酸結石の再発予防

著者: 森本鎮義1 宮崎善久2 大川順正1

所属機関: 1和歌山県立医科大学泌尿器科学教室 2向陽病院泌尿器

ページ範囲:P.1022 - P.1028

文献概要

はじめに
 尿路結石成分のなかで尿酸が占める頻度は,欧米で7.8〜30%,本邦の集計では5.2%と報告され1),カルシウム塩と比較すれば少ないが,感染結石成分であるリン酸マグネシウムアンモニウムと並び次に頻度の高い結石成分といえる。また,近年における食生活の変化と関連して,尿路結石症全体の罹患率の上昇と,尿酸結石の主要な基礎疾患である痛風患者の増加に伴い,尿酸結石もまた増加していくものと思われる。
 尿酸結石の再発予防を解説するにあたって,まず尿酸の代謝と物理化学的性質についての理解に基づき,臨床に即した尿酸結石の成因ならびに痛風との関連について述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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