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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻13号

1994年12月発行

画像診断

前立腺肥大症,膀胱腫瘍に合併したジャックストーン結石

著者: 藤田潔1 乾政志1 安元章浩1 竹中生昌1

所属機関: 1香川医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1077 - P.1079

文献概要

 患者 75歳男性。
 主訴 肉眼的血尿。
 既往歴 虫垂切除右鼠径ヘルニア根治術。
 家族歴 特記すべきことなし。
 現病歴 1991年6月初旬,肉眼的血尿が出現し,同8月当科外来を受診した。内視鏡にて膀胱腫瘍,膀胱結石,前立腺肥大症の診断を受け,入院となった。
 当院初診時現症 右下腹部に2本の手術痕を認めた。両側精巣は萎縮している。前立腺は超クルミ大,表面整,弾性硬。
 検査所見 検尿にて顕微鏡的血尿を認めた。血液一般,血液生化学は正常。前立腺腫瘍マーカーは正常。尿細胞診classⅤ。
 臨床経過 排尿障害は認めたが,患者の希望で膀胱腫瘍の治療を最優先に行い,経尿道的膀胱腫瘍切除術と膀胱結石のレーザー砕石術を行った。膀胱腫瘍は移行上皮癌G2, pTlbと診断され,結石分析はシュウ酸カルシウム96%,リン酸カルシウム4%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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