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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻2号

1994年02月発行

文献概要

原著

内シャント作成の心機能に及ぼす影響

著者: 柳澤良三1 井上滋彦1 板倉宏尚1 岸洋一1

所属機関: 1都立豊島病院泌尿器科

ページ範囲:P.135 - P.138

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 内シャント作成が心機能に及ぼす影響を血液透析患者24名で検討した。シャント血流量および心機能は超音波ドップラー法にて測定した。術後1か月目のシャント血流量は平均930ml/分,心拍出量に対するシャント血流量の比率は平均14.0%で,両者はよく相関(r=0.824)した。高心拍出量性心不全の予防にはシャント血流量を1l以下にすべきと考えられた。内シャント手術前と術後1か月目の心機能には有意差はなかった。しかし,1年以内死亡群6例と1年以上生存群18例の比較では死亡群は1回拍出量が有意(P<0.05)に少なく,心拍出量も少ない傾向(P<0.10)を示した。心予備能が低下した患者では内シャント以外のブラッドアクセスを選択すべきと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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