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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻2号

1994年02月発行

文献概要

症例

エリスロポエチン産生腎細胞癌の1例

著者: 頼母木洋1 小田島邦男1 木村文宏1 澤村正之1 村井勝1 中村宏1 鈴木洋司2

所属機関: 1防衛医科大学校泌尿器科学教室 2防衛医科大学校輸血部

ページ範囲:P.139 - P.141

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 患者は56歳,男性。1985年から多血症があり,1988年8月,肉眼的血尿を認め受診。ヘモグロビン23.2g/dl,ヘマトクリット70%,赤血球数712万/mm3だった。CTスキャン,血管造影で右腎下極に腫瘤を認め経腹的根治的腎摘出術を施行した。術後,ヘモグロビンなどは正常化した。腫瘍組織のエリスロポエチン濃度は正常組織に比べ高値だった。赤血球増加症を伴った腎癌の報告は1962年の田辺らの報告以来20例だが,エリスロポエチン産生腫瘍と証明されたものは12例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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