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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・15

腟式(膀胱瘤)骨盤内手術手技

著者: 工藤隆一1 山内修1 伊東英樹1

所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.195 - P.202

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 膀胱瘤は多くは高齢者に発生し,しかも膀胱瘤は単独で出現することは少なく骨盤底の泌尿・生殖器の支持,懸垂装置である靱帯,筋膜と骨盤底筋の弛緩が主な原因であることから,多くは子宮下垂・脱などの性器下垂・脱を伴う。したがって,膀胱瘤に対する手術は同時にこれらの性器下垂・脱に対する手術を行う必要性があり,性器に対する手術をぬいては考えられない。次に膀胱瘤を含む性器下垂・脱は高齢者に発生することから,高齢化社会に伴い,今後一層本疾患に対して手術を要する症例が増加すると共に,高齢者故に手術侵襲が少ない膣式手術の有用性が考えられる。また本疾患への手術では術後の再脱出なども問題で,このことに対する対策を考えたうえでの手術が必要であり,このような考えに立って以下の種々の術式について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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