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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻3号

1994年03月発行

症例

癌胎児性抗原の高値を伴った前立腺原発小細胞癌

著者: 加藤正博1 神田静人1 高橋洋一2 高柳尹立3

所属機関: 1富山市民病院泌尿器科 2富山市民病院内科 3富山市民病院病理科

ページ範囲:P.247 - P.250

文献概要

 76歳男性。食思不振を主訴として受診。血清CEA高値と共に,多発性転移巣が認められ皮下結節の生検の結果,転移性小細胞癌と判明した。肺,消化器系には原発巣は認められなかった。肺小細胞癌に準じた化学療法を施行したが反応はみられず5か月後に死亡した。剖検の結果,前立腺において一部に腺癌を含み広く進展する小細胞癌が指摘され,正常腺管から小細胞癌への癌化増生過程が追跡されて前立腺原発の小細胞癌と判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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