文献詳細
増刊号特集 小児泌尿器科診療
検査法の適応と評価
文献概要
はじめに
成人において泌尿器科のX線造影検査と言えば,静脈性腎盂造影(intravenous pyelography:IVP)がその基本的検査法とされ,特にわが国においては点滴法を用いた点滴腎盂造影法(drip infusion pyelography:DIP)が広く行われているようである。小児の泌尿器疾患では,その対象とする疾患が成人のものとは大きく異なることから,むしろ造影検査としては逆行性排尿性尿道造影(retrograde voiding cystourethrography:VCG)のほうが主であり,超音波検査装置の進歩や核医学検査法の開発およびX線CTやMRIの普及により,古典的なIVPは特に小児においてはもはや基本的検査とは考えられなくなってきている。そうした歴史的な事情も踏まえて小児における造影検査について解説する。
成人において泌尿器科のX線造影検査と言えば,静脈性腎盂造影(intravenous pyelography:IVP)がその基本的検査法とされ,特にわが国においては点滴法を用いた点滴腎盂造影法(drip infusion pyelography:DIP)が広く行われているようである。小児の泌尿器疾患では,その対象とする疾患が成人のものとは大きく異なることから,むしろ造影検査としては逆行性排尿性尿道造影(retrograde voiding cystourethrography:VCG)のほうが主であり,超音波検査装置の進歩や核医学検査法の開発およびX線CTやMRIの普及により,古典的なIVPは特に小児においてはもはや基本的検査とは考えられなくなってきている。そうした歴史的な事情も踏まえて小児における造影検査について解説する。
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