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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻4号

1994年03月発行

Coffee Break

放射線診断医のたわごと

著者: 藤岡睦久

ページ範囲:P.77 - P.77

文献概要

 10年間の米国生活を終えて帰国してから13年になる。小児の放射線診断を専門にしている関係上,随分といろいろなところで講演したり,総説のようなものを頼まれていろいろな雑誌に書いたりしてきたものである。
 この13年間一貫して言い続けてきたのは,「画像診断は放射線科医にまかせて下さい」と言うことである。画像診断を主治医が自分で行っているのが世界的には異常な状態であるということは意外と知られていない。確かにレントゲンが発見されてから造影剤を用いて逆行性の腎盂造影(RP)を始めたのは泌尿器科医であるし,静脈性造影剤を開発したのも泌尿器科医である。それが欧米ではいつの間にか泌尿器科医から放射線科医へとその任務分担が変わってきてしまっている。uroradiologyと呼ばれる分野の教科書を開いて見ていただければ良くわかると思う。その著者は全てradiologistのはずである。なぜこうなってしまったのであろうか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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