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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻4号

1994年03月発行

増刊号特集 小児泌尿器科診療

治療の実際

夜尿症

著者: 多田実1 赤司俊二2 滝本至得3

所属機関: 1埼王県立小児医療センター泌尿器科 2埼玉県立小児医療センター腎臓内科 3日本大学駿河台病院泌尿器科

ページ範囲:P.127 - P.131

文献概要

 遺尿症とは排尿調節可能の年齢に達しても無意識的排尿が起こる状態をいい,夜間就寝中に生ずるのが夜尿症である。夜尿症は原因別に大きく,明らかな基礎疾患を有する器質的夜尿(遺尿)症と明らかな基礎疾患を有さない機能的夜尿症に分けられる(表1)。器質的疾患に対しては適切な治療法を行うのは当然であり,これらを除外診断することなしには機能的夜尿症の治療へは結びついていかない。
 本稿では筆者らが過去10年間に経験した夜尿症児の中から,夜尿(遺尿)を主訴に当院を受診した器質的夜尿症の2症例を紹介し,次に機能的夜尿症の病型分類,病因そして治療法について,最近の知見を述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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