文献詳細
増刊号特集 小児泌尿器科診療
治療の実際
文献概要
はじめに
かつて,尿道下裂に対する修復術はもっとも手術成績の悪いもののひとつとされ,長い間泌尿器科医を悩ませてきた手術である。しかし,近年小児泌尿器科学が確立され,その進歩に伴う手術手技の改善と縫合材料や縫合器具の開発により,手術成績は飛躍的に向上し,かつて一般的であったDenis-Browne法に代表される多期手術よりも今や一期的手術が主流となりつつある。また,この手術の最終ゴールは単に排尿が立位でできるということだけではなく,いかに正常の外観を形成するかという点に置かれるようになってきている。本稿では筆者らの施設で行ってきた一期的尿道下裂修復術の手技を詳細に述べ,その間題点と対策についても述べる。
かつて,尿道下裂に対する修復術はもっとも手術成績の悪いもののひとつとされ,長い間泌尿器科医を悩ませてきた手術である。しかし,近年小児泌尿器科学が確立され,その進歩に伴う手術手技の改善と縫合材料や縫合器具の開発により,手術成績は飛躍的に向上し,かつて一般的であったDenis-Browne法に代表される多期手術よりも今や一期的手術が主流となりつつある。また,この手術の最終ゴールは単に排尿が立位でできるということだけではなく,いかに正常の外観を形成するかという点に置かれるようになってきている。本稿では筆者らの施設で行ってきた一期的尿道下裂修復術の手技を詳細に述べ,その間題点と対策についても述べる。
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