文献詳細
増刊号特集 小児泌尿器科診療
治療の実際
文献概要
はじめに
直腸肛門奇形(鎖肛)は小児外科領域では比較的頻度の高い疾患であるが,一般の泌尿器科医にとっては日常の診療で遭遇することはむしろ稀であり,小児外科や小児科医からの問い合わせを受けたときに困惑する場面も多いと考えられる。直腸肛門奇形患児が私たち泌尿器科医と関わるのは①尿路性器の先天異常,②脊髄脊椎奇形に随伴する排尿機能障害,③根治術(肛門形成術)前の合併症,そして,④根治術中の手術操作による尿路・性路の損傷,のいずれかの場合である。今回はこれらのうち,とくに根治術前・後の時期に泌尿器科的管理が必要となる問題に焦点を合わせ解説する。
直腸肛門奇形(鎖肛)は小児外科領域では比較的頻度の高い疾患であるが,一般の泌尿器科医にとっては日常の診療で遭遇することはむしろ稀であり,小児外科や小児科医からの問い合わせを受けたときに困惑する場面も多いと考えられる。直腸肛門奇形患児が私たち泌尿器科医と関わるのは①尿路性器の先天異常,②脊髄脊椎奇形に随伴する排尿機能障害,③根治術(肛門形成術)前の合併症,そして,④根治術中の手術操作による尿路・性路の損傷,のいずれかの場合である。今回はこれらのうち,とくに根治術前・後の時期に泌尿器科的管理が必要となる問題に焦点を合わせ解説する。
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