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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻5号

1994年04月発行

綜説

前立腺癌診断における血清前立腺特異抗原

著者: 栗山学1 河田幸道1

所属機関: 1岐阜大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.277 - P.288

文献概要

 現在固型腫瘍において最も優れた腫瘍マーカーと言われている血清前立腺特異抗原(pros-tate-specific antigen, PSA)測定の前立腺癌診断における臨床的意義について,その限界を含め概説した。前立腺組織由来のプロテアーゼの1種であるPSAは,組織特異蛋白であるため良性肥大症症例においても血清レベルは高値となりうる。このため,測定法の改良・直腸診,超音波断層法との併用で早期癌の発見やスクリーニングの精度向上が図られてきた。また,protease inhibitorとの複合体,freePSAの測定も行われるようになり,良性肥大症との鑑別診断の可能性が期待されている。さらに,測定法相互の互換性も今日的な問題である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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