icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻5号

1994年04月発行

症例

女性尿道に発生した神経線維腫の1例

著者: 木村慎1 三宅正文1 梅原次男1 安藤正克2

所属機関: 1旭川赤十字病院泌尿器科 2旭川赤十字病院病理部

ページ範囲:P.343 - P.345

文献概要

 症例は65歳,女性。排尿困難を主訴に受診し,局所診察にて外尿道口より突出する直径約lcmの腫瘤を認めた。腫瘤は表面平滑,弾性硬で圧痛はなかった。腫瘍マーカーは正常でX線学的検査上異常所見なし。尿道腫瘍を疑い腫瘤切除を行った結果,神経線維腫との結果を得た。尿道以外にカフェオレ斑などvon Recklinghausen病の合併を示唆する所見はなく,孤立性の神経線維腫と診断した。尿道に発生する神経線維腫は稀で,過去国内外の報告は7例,本症例が8例目と思われる。これまで,再発,悪性化は報告されておらず,本症例も術後4か月を経過した現在,腫瘍の増大は認めず排尿状態も良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら