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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻6号

1994年05月発行

原著

骨盤底弛緩症(特に膀胱瘤)の手術成績

著者: 井原英有1 野島道生1 田口恵造1 藤末洋1 小池宏1 藪元秀典1 島博基1 森義則1 生駒文彦1

所属機関: 1兵庫医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.403 - P.406

文献概要

 排尿困難を主症状とする骨盤底弛緩症(特に膀胱瘤)の10例に再建手術を行った。初期2例ではBurch法を,後の8例では腟前壁形成術,腟後壁形成術,会陰形成術,Stamey法を適宜組み合わせて施行した。術後に膀胱・子宮脱の再発したBurch法の1例を除き,全例で自覚症状の消失・改善が得られた。尿流量測定で,最大尿流量,平均尿流量,残尿率いずれも術後有意に改善した。10例中4例で水尿管・水腎症を認めたが,術後には改善した。3例で軽度の腹圧性尿失禁を合併していたが,術後には尿禁制となった。骨盤底弛緩症は手術によって治癒,改善が得られるので,積極的に加療すべきと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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