icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻6号

1994年05月発行

症例

腟内播種を来たした尿路移行上皮癌の1例

著者: 繁田正信1 林睦雄1 井川幹夫2

所属機関: 1たかの橋中央病院泌尿器科 2広島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.440 - P.442

文献概要

 83歳の女性。主訴は不正性器出血。左腎盂腫瘍にて左腎摘出術を施行後,残存尿管に再発し左残存尿管摘出術,以後膀胱内再発にて経尿道的膀胱腫瘍切除術を計5回施行した。不正性器出血が出現し当科を受診し,腟内に多発性乳頭状腫瘍を認め腫瘍切除術を施行したところ移行上皮癌であった。経過から考えて,尿あるいは経尿道的膀胱腫瘍切除術時の灌流液による播種と考えられた。尿路上皮腫瘍の腟内播種は文献上,世界で6例しかなく,自験例が7例目と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら