文献詳細
講座 泌尿器科医に必要な薬理学の知識・6
文献概要
はじめに
薬理学とは"薬と生体との相互作用の結果生ずる現象を研究する科学である"と理解されている。周知のごとく,抗微生物薬は起炎微生物の殺滅・発育阻止を目的に開発された薬であり,元来感染宿主であるヒトに薬理作用を全く示すことなく,その目的を果たしうる薬,すなわち選択毒性selective toxicityが無限に高い薬をもって最良とする。このような理念のもとに開発された抗微生物薬はおよそ150薬にも及ぶが,その理念を完全に全うした抗微生物薬は今日のところなく,適正抗微生物薬療法を施行するに当たって,その抗菌作用のみならず,薬理学的知識も必須になってくる。
すでに述べたごとく,抗微生物薬の使用目的は起炎微生物の殺滅・発育阻止である。したがって,抗菌力が強く,宿主への薬理作用が弱くかつ感染病巣への移行性のよいことが,抗微生物薬の必須条件であり,その薬理学の中心は薬物動態phar-macokineticsを知ることが主となる。
薬理学とは"薬と生体との相互作用の結果生ずる現象を研究する科学である"と理解されている。周知のごとく,抗微生物薬は起炎微生物の殺滅・発育阻止を目的に開発された薬であり,元来感染宿主であるヒトに薬理作用を全く示すことなく,その目的を果たしうる薬,すなわち選択毒性selective toxicityが無限に高い薬をもって最良とする。このような理念のもとに開発された抗微生物薬はおよそ150薬にも及ぶが,その理念を完全に全うした抗微生物薬は今日のところなく,適正抗微生物薬療法を施行するに当たって,その抗菌作用のみならず,薬理学的知識も必須になってくる。
すでに述べたごとく,抗微生物薬の使用目的は起炎微生物の殺滅・発育阻止である。したがって,抗菌力が強く,宿主への薬理作用が弱くかつ感染病巣への移行性のよいことが,抗微生物薬の必須条件であり,その薬理学の中心は薬物動態phar-macokineticsを知ることが主となる。
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