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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科48巻9号

1994年08月発行

手術手技 基本的な手術・4

腎盂形成術(Anderson-Hynes法)

著者: 森義則1 生駒文彦1

所属機関: 1兵庫医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.655 - P.662

文献概要

 腎盂尿管移行部狭窄による先天性水腎症に対する腎盂形成術にはいろいろの方法があるが,狭窄部を切除して腎盂と尿管を再吻合するAnderson-Hynes法が最も成績がよく,広く行われている。小児では拡張した腎盂も狭窄をとれば自然に縮小してゆくものであるので,筆者らは腎盂の拡張が強い巨大水腎症でも腎盂の切除を行っていない。そのほうが吻合部の血行障害による吻合部狭窄のリスクは低いと思われる。兵庫医科大学泌尿器科における小児症例160例,175腎に対するAnderson-Hynes法の成功率は97.2%であり,本法は満足すべき方法であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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