icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻1号

1995年01月発行

手術手技 基本的な手術・9

膀胱腟瘻閉鎖術

著者: 那須保友1 大森弘之1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.31 - P.36

文献概要

 膀胱腟瘻の手術は,1回の手術で完治させるべきであり,そのためには,確実で術者が最も自信を持っている術式を選択すべきである。筆者らの施設では経腹膜的膀胱内外的閉鎖術を標準術式として選択し,良好な成績を得ている。本法の利点としては①あらゆる位置,大きさの瘻孔が対象となること,②膀胱壁,腟壁の閉鎖が二層に満足に施行し得ること,③尿管との関係が良くわかり,尿管膀胱新吻合術を併用する際にも直ちに対応できるなどがある。また手技上の要点としては,①膀胱壁と腟壁の間を十分に剥離すること,②瘢痕組織を除去して縫合すること,③死腔を作らないこと,④感染予防に留意することなどである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら