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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻10号

1995年09月発行

綜説

腹部超音波検診の効果と腎細胞癌の早期発見

著者: 三原修一1

所属機関: 1日本赤十字社熊本健康管理センター

ページ範囲:P.719 - P.726

文献概要

 10年間の腹部超音波検診実質受診者173,336名から,肝胆膵腎癌など461例の悪性疾患が発見され,腎細胞癌は130例(発見率0.07%)を占めた。腫瘍径は,25mm以下の小腎癌が33%を占め,ほとんどの症例が無症状であり,血液検査や尿検査でも特記すべき異常は認めなかった。pTNM分類でもpT1・pT2が84%,pV0が80%を占め,リンパ節転移や遠隔転移を認めた症例は皆無であつた。高齢者の1例を除く129例(99.2%)に根治的賢摘除術が施行され,9年生存率は98.8%と極めて良好であった。また,腎細胞癌の超音波像の特徴についても述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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