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セミナー 臨床医のための分子生物学—期待される臨床医学への応用・6
ヒトゲノム解析計画と21世紀の遺伝子医学
著者: 清水信義1
所属機関: 1慶應義塾大学・分子生物学
ページ範囲:P.740 - P.747
文献購入ページに移動西暦2005年までには,ヒトゲノムに蓄えられた30億塩基対の配列がすべて決定され遺伝情報が完全に解読されるであろう。その間に遣伝子を基盤とする医学が基礎と臨床の両分野で目ざましく進展し,21世紀にはまさに"遺伝子医学"と呼ぶにふさわしい新しい医学が展開されていると思われる。このような期待に拍車をかけているのはヒトゲノム解析計画(HGP:Human Genome Pro-ject)であり,本稿ではその国際的な進捗状況とともに今後の医療への波及効果について言及する。
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