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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻10号

1995年09月発行

症例

抗癌剤投与後に生じた精巣萎縮

著者: 貝森光大1 高谷彦一郎1 津久井厚2 佐藤文英2 今井督3 和田龍一4

所属機関: 1青森県立中央病院臨床検査部 2青森県立中央病院泌尿器科 3青森県立中央病院呼吸器科 4弘前大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.781 - P.784

文献概要

 31歳,男性。5年前縦隔原発卵黄嚢腫瘍を発症し,呼吸器科にて腫瘍切除術,化学療法および照射術が施行され良好に経過しているが,不妊を訴えて泌尿器科受診した。精液検査では,無精子状態で精巣機能低下が推定されたので精巣生検が施行された。その結果化学療法による後天性精巣萎縮と判明したが,診断にあたって免疫組織学的なビメンチン染色が有用であった。化学療法の進歩により今後同様の症例が増加する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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