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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻10号

1995年09月発行

交見室

日本における議論/臨床医として

著者: 藤田公生1

所属機関: 1浜松医科大学

ページ範囲:P.801 - P.801

文献概要

 いつも考えることなのですが,日本では欧米でみられるような有益な議論がなかなか育たないのはなぜでしょうか。彼らは激しい論争をしていても決して喧嘩しているのではなく,終わるとにこにこと握手をして別れていきます。それに反して日本ではほとんど論争することはなく,議論を始めたときは,最後には馬鹿だ阿呆だと相手の全人格を否定するところまでいかないと収まらない傾向があります。狩猟民族と農耕民族の違いなのでしょうか。
 Lancetその他の"Letters to the Editor"欄をみても,雑誌に載った論文を基にして次々と意見の交換がふくらんでいくのに,この交見室ではなかなかそういきません。私もこの欄に意見を述べたために,かなりの大喧嘩になりそうなことが2回ありました。幸いにそれを契機として,いまではそれぞれの先生と仲良くさせて頂いております。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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