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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻11号

1995年10月発行

原著

ミニラパロトミーによる前立腺癌骨盤リンパ節郭清の有用性

著者: 五十嵐辰男1 田中方士1 戸辺豊総1 浜野聡1 小島聡子1 村上信乃1 松嵜理1

所属機関: 1旭中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.851 - P.854

文献概要

 前立腺癌の骨盤リンパ節郭清におけるミニラパロトミー(ミニラップ法)の有用性を腹腔鏡手術(腹腔鏡法)との比較で検討した。過去3年間に旭中央病院で腹腔鏡法を施行した27例とミニラップ法を施行した11例を対象とした。手術時間,摘出リンパ節数は,ミニラップ法35.9±14.2分,18.2±9.8個,腹腔鏡法104.2±18.7分,9.5±5.6個で前者はこれらの点で優れていた。ミニラップ法では術後の鎮痛剤使用量がやや多く,術後血漿インターロイキン−6値がやや高値を示したものの,低侵襲手術として妥当な範囲であると考える。ミニラップ法は前立腺癌のリンパ節転移診断に有用と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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