文献詳細
画像診断
超音波画像上,前立腺癌との鑑別に苦慮した肉芽腫性前立腺炎の1例
著者: 須山一穂1 頴川晋1 内田豊昭1
所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科教室
ページ範囲:P.880 - P.881
文献概要
主訴 無症候性血尿。
既往歴 表在性乳頭状膀胱腫瘍を認めたため1993年3月経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した。病理組織所見は,移行上皮癌,stage PT1,Grade 2であった。直腸診上,正常所見であり,硬結などの異常所見を認めなかった。
現病歴術後 20日目より BCG 40mg(Tokyo strain)を生理食塩水40 m/に溶解し,週1回6週にわたり膀胱内注入を行った。4回目施行時,軽度の残尿感を認めるもすぐに軽快した。6回目施行時には,37℃台の発熱を認めたが自然消退した。治療施行4か月目の直腸診上,前立腺中央部に明らかな硬結節を触知した。
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