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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

小さな工夫

包茎手術におけるリドカインテープの使用

著者: 森田辰男1 徳江章彦1

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.975 - P.975

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 包茎手術,特に環状切除術は,外来手術として局所麻酔下で行われる場合が多いと思われる。しかし,局所麻酔のための注射針刺入時には,疼痛,不快感や不安を伴うことが多く,決して至適麻酔optimal anaes-thesiaとは言い難い。われわれは,局所麻酔のための注射針刺入時の疼痛緩和対策として貼付式局所麻酔剤であるリドカインテープを環状切除時に使用しているので紹介する。使用するリドカインテープ(ペンレスTM,日本レダリー)は,主に静脈留置針穿刺時の疼痛緩和のために使用されており,その局所麻酔の効果はすでに明らかにされている1)。本法を簡単に紹介する。はじめに,リドカインテープの接着性を良好にするために,注射針刺入予定部位の剃毛を行い,さらに,アルコール綿で皮脂を除去する。図に示すようにリドカインテープを陰茎根部の背側に貼付する。症例によっては,冠状溝の全周にもリドカインテープを貼付する。貼付30分後にテープを剥がし,消毒後,26ゲージ注射針を用いて陰茎根部背側に浸潤麻酔を行い,環状切除を行う2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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