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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻13号

1995年12月発行

文献概要

原著

運動機能障害者に対する体外衝撃波砕石術

著者: 田代和也1 中條洋1 岩室紳也1 古田昭1 岩永伸也1

所属機関: 1神奈川県立厚木病院泌尿器科

ページ範囲:P.1023 - P.1026

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 脊髄損傷患者5例と脳梗塞後の片麻痺の2例の上部尿路結石に対して体外衝撃波砕石術を施行した。結石部位は腎結石4例,尿管結石3例であった。装置はリソスターを用い,無麻酔で施行した。補助療法は1例にTULを行った。成績は腎結石で4例中2例,尿管結石で3例が膀胱までおち,膀胱洗浄で完全に排出された。副作用は発熱が1例,脊髄損傷患者の1例で自律神経過反射による血圧上昇を認めたが,Ca拮抗剤で対応できた。クローヌスも1例に認めたが,単発照射と頻回の焦点調整で無麻酔で治療可能であった。脊髄損傷や麻痺の患者の尿路結石であっても,注意深い観察と対応で無麻酔治療が可能であり,治療成績も良好であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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